8.3.6. Java11で使用する場合のセットアップ方法

ブランクプロジェクトをJava11で使用する場合、各ブランクプロジェクトの疎通確認前に以下の手順を行う。

  • 依存モジュールの追加
  • gsp-dba-maven-pluginが使用する依存モジュールの追加
  • 自動テストで使用するJettyのモジュール変更(ウェブプロジェクト または RESTfulウェブサービスプロジェクトの場合のみ)
  • Javaバージョンの変更

補足

コンテナ用のブランクプロジェクトはJava11を前提としており、本章で説明している修正があらかじめ適用されている。 したがって、コンテナ用のブランクプロジェクトでは本章の手順は必要ない。

8.3.6.1. 依存モジュールの追加

Java 11で、JAXBなど一部のモジュールが標準ライブラリから削除された。 削除されたモジュールは明示的に依存関係に追加する必要がある。 このため、作成したブランクプロジェクトのPOMに以下のモジュールを追加する。

<dependencies>
  <!-- 中略 -->
  <!-- 以下を追加する。 -->
  <dependency>
    <groupId>com.sun.activation</groupId>
    <artifactId>javax.activation</artifactId>
    <version>1.2.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>javax.xml.bind</groupId>
    <artifactId>jaxb-api</artifactId>
    <version>2.3.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
    <artifactId>jaxb-core</artifactId>
    <version>2.3.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
    <artifactId>jaxb-impl</artifactId>
    <version>2.3.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>javax.annotation</groupId>
    <artifactId>javax.annotation-api</artifactId>
    <version>1.3.2</version>
  </dependency>
</dependencies>

8.3.6.2. gsp-dba-maven-pluginが使用する依存モジュールの追加

以下を参照して設定する。

Java 11 での設定 (外部サイト)

8.3.6.3. 自動テストで使用するJettyのモジュール変更(ウェブプロジェクト または RESTfulウェブサービスプロジェクトの場合のみ)

ブランクプロジェクトのデフォルトで設定されているJettyのバージョンはJava11に対応していない。 そのため以下のように2ファイルを変更する。

  • pom.xml
<!-- nablarch-testing-jetty6の箇所を以下のように変更する -->
<dependency>
  <groupId>com.nablarch.framework</groupId>
  <artifactId>nablarch-testing-jetty9</artifactId>
  <scope>test</scope>
</dependency>
  • src/test/resources/unit-test.xml
<!-- HttpServerFactoryJetty6の箇所を以下のように変更する -->
<component name="httpServerFactory" class="nablarch.fw.web.httpserver.HttpServerFactoryJetty9"/>

8.3.6.4. Javaバージョンの変更

ブランクプロジェクトではソース及びclassファイルが準拠するJavaのバージョンとしてJava8が設定されているため 以下のようにファイルを変更する。

  • pom.xml
<!-- Javaバージョンの箇所を以下のように変更する-->
<java.version>11</java.version>