8.3.7. 初期セットアップ手順 補足事項

8.3.7.1. H2のデータの確認方法

トラブルシューティング等でH2に格納されているデータを確認する場合、以下のようにしてH2のコンソールを起動する。

1.h2/bin/h2.batを実行する。

補足

データを確認したいプロジェクトに含まれるh2.batを起動すること。

2.しばらく待つとブラウザが起動するので、各項目に以下の通りに入力し、[Test Connection]ボタンをクリックする。

項目 補足
JDBC URL jdbc:h2:../db/SAMPLE h2.batからの相対パスでデータファイルの位置を指定する。
User Name SAMPLE  
Password SAMPLE  

重要

URLは上記の通り入力すること。h2.batからの相対パスを指定する必要があるため、env.configからコピーするとパスがずれる。

3.画面下部に「Test successful」と表示されていることを確認する。

4.Password欄を再び入力し、[Connect]ボタンをクリックする。

重要

[Connect]ボタンクリック時に、指定したURLにH2のデータファイルが存在しない場合、H2のデータファイルが新規生成される。

トラブルを避けるために、手順2にあるように必ず[Test Connection]をクリックして、データファイルの存在を確認すること。

5.右側のペインの上部がSQLを入力するスペースになっているので、そこに任意のSQLを入力する。

6.画面上部に存在する[Run]ボタン(緑色のボタン)をクリックすることで、SQLが実行できる。

7.左上のdisconnectボタン(赤色で書かれたアイコンのボタン)をクリックして切断する。

重要

アーキタイプから生成したプロジェクトはH2の組み込みモードを使用している。組み込みモード使用時は、1プロセスからのみ接続を受け付ける。

そのため、 切断を忘れると、アプリケーションからH2に接続できなくなる。

8.3.7.2. アーキタイプから生成したプロジェクトに組み込まれているツール

以下のツールが、アーキタイプから生成したプロジェクトには組み込まれている。

ツール ツールが実行されるMavenのPhase 補足
JSP静的解析ツール verify  
カバレッジ取得 test jacoco.execが生成されるところまで設定済み。
jacoco.execは、SonarQube及びJenkinsのプラグインで使用出来る。
gsp-dba-maven-plugin(外部サイト)

起動は、「mvn -P gsp gsp-dba:<ゴール名>」で行う。
例えば、「mvn -P gsp gsp-dba:generate-ddl」でgenerate-ddlの実行を行うことができる。

また、「mvn -P gsp generate-resources」と実行することで、「generate-ddl」「execute-ddl」「generate-entity」「load-data」「export-schema」を順に実行できる。

重要

ツールの設定を変更する際は、nablarch-archetype-parent(親プロジェクト) のpom.xmlを必ず理解した上で行うこと。

pom.xmlを理解することで、多くの設定項目について 容易 に設定変更が可能になる。