4.2.4.7.1. Nablarchバッチアプリケーションのエラー処理

4.2.4.7.1.1. バッチ処理をリランできるようにする

Nablarchバッチアプリケーションでは、ファイル入力を除き、 バッチ処理をリランできるようにする機能を提供していない。

そのため、処理対象レコードにステータスを持たせ、 処理成功や失敗時にステータスを変更するといった、 アプリケーションでの設計と実装が必要となる。 処理成功や失敗時のステータス変更の実装方法については、 トランザクション終了時に任意の処理を実行したい を参照。

ファイル入力については、 ResumeDataReader (レジューム機能付き読み込み) を使用することで、障害発生ポイントからの再実行ができる。

4.2.4.7.1.2. バッチ処理でエラー発生時に処理を継続する

エラー発生時の処理継続は、 常駐バッチ のみ対応している。 都度起動バッチ は対応していない。

常駐バッチ では、 TransactionAbnormalEnd を送出すると、 リトライハンドラ により処理が継続される。 ただし、 バッチ処理をリランできるようにする に記載した内容で、 バッチ処理がリランできるようになっている必要がある。

補足

都度起動バッチTransactionAbnormalEnd が送出されると、バッチ処理が異常終了となる。

4.2.4.7.1.3. バッチ処理を異常終了にする

アプリケーションでエラーを検知した場合に、 処理を継続せずにバッチ処理を異常終了させたい場合がある。

Nablarchバッチアプリケーションでは、 ProcessAbnormalEnd を送出すると、バッチ処理を異常終了にできる。 ProcessAbnormalEnd が送出された場合、プロセス終了コードはこのクラスに指定された値となる。