nablarch.common.web.interceptor

注釈型 InjectForm

@Documented
 @Target(value=METHOD)
 @Retention(value=RUNTIME)
 @Interceptor(value=InjectForm.Impl.class)
 @Published
public @interface InjectForm

フォームをリクエストスコープに設定するInterceptor。

本インターセプタでは次の２つの機能を提供する。

• バリデーションや初期化処理を行ったフォームをリクエストスコープに設定する
• 指定されたバリデーションエンジンでバリデーションを行う

バリデーションや初期化処理を行ったフォームをリクエストスコープに設定する

本インターセプタは業務アクションハンドラに次のように実装する。

      @InjectForm(form = UserForm.class, prefix = "form", validate = "register")
      @OnError(type = ApplicationException.class, path = "forward://registerForm.html")
     public HttpResponse handle(HttpRequest req, ExecutionContext ctx) {

         UserForm form = ctx.getRequestScopedVar("form");

         // 以下、省略
     }
 

上記のような@InjectFormアノテーションが指定されたメソッドは、 メソッド実行前に以下の処理順でフォームが生成され、リクエストスコープに設定される。

1. 指定のvalidationStrategyに従って、バリデーションを実行し、フォームを生成する。
   • バリデーションエラーが発生した場合はApplicationExceptionを送出する。
2. initialize()属性が指定されていれば、初期化処理を実行する。
1. デフォルトコンストラクタでフォームを生成する。
2. 指定の初期化メソッドを実行する。
3. バリデーションを実行して生成したフォームから初期化したフォームへ値をコピーする。
3. 生成したフォームをname()属性の名前でリクエストスコープに設定する。

指定されたバリデーションエンジンでバリデーションを行う

validationStrategyという名前でコンポーネントを定義することでバリデーションエンジンを指定できる。

      //指定例 (Bean Validation)
     <component name="validationStrategy"
                class="nablarch.core.validation.ee.BeanValidationStrategy" />
 

デフォルトではNablarchValidationStrategyが使用される。

必須要素のサマリー

必須要素

修飾子とタイプ	必須要素と説明
java.lang.Class<? extends java.io.Serializable>	form 対象のフォームクラス。

任意要素のサマリー

任意要素

修飾子とタイプ	任意要素と説明
java.lang.String	initialize 初期化メソッド。
java.lang.String	name フォームをリクエストスコープに設定する際に使用する変数名。
java.lang.String	prefix フォームに設定するパラメータのプレフィックス。
java.lang.String	validate バリデーション対象メソッド。

要素の詳細

form

public abstract java.lang.Class<? extends java.io.Serializable> form

対象のフォームクラス。（必須属性）

prefix

public abstract java.lang.String prefix

フォームに設定するパラメータのプレフィックス。（デフォルトは空文字）

デフォルト:

""

name

public abstract java.lang.String name

フォームをリクエストスコープに設定する際に使用する変数名。（デフォルトは"form"）

デフォルト:

"form"

initialize

public abstract java.lang.String initialize

初期化メソッド。

     対象のフォームクラスに以下のシグネチャでインスタンスメソッドとして実装する。

      public void <メソッド名>(HttpRequest request, ExecutionContext context)

     初期化メソッドは、フォームの初期値（固定値または画面遷移時に復元する入力値）を設定する際に使用する。
 

デフォルト:

""

validate

public abstract java.lang.String validate

バリデーション対象メソッド。

     ValidateForで設定した文字列を指定する。
 

デフォルト:

""