3. ワークフロー定義データ生成ツール¶

3.2.1. プラグインに対する設定¶

本プラグインを使用するためには、幾つか設定する必要がある。 以下に設定値の詳細を及び設定例を示す。

outputPath

CSVの出力先ディレクトリ

workflowBpmnDir

ワークフロー用のワークフロー定義ファイルの配置ディレクトリ

本ディレクトリ配下のワークフロー定義(拡張子が bpmn のファイル)が自動的に読み込まれ、CSVに出力される。

stateMachineBpmnDir

ステートマシン用のワークフロー定義ファイルの配置ディレクトリ

本ディレクトリ配下のステートマシン定義(拡張子が bpmn のファイル)が自動的に読み込まれ、CSVに出力される。

configurationFilePath

テーブル名やカラム名を定義したコンポーネント設定ファイルのパス

設定例

<plugin>
  <groupId>com.nablarch.workflow</groupId>
  <artifactId>nablarch-workflow-tool</artifactId>
  <version>1.1.0</version>
  <configuration>
    <!-- CSV出力先ディレクトリ -->
    <outputPath>src/test/resources/data</outputPath>
    <!-- テーブル名やカラム名を定義したコンポーネント設定ファイル -->
    <configurationFilePath>src/design/workflow-tool.xml</configurationFilePath>
    <!-- ワークフローのワークフロー定義ファイルの配置ディレクトリ -->
    <workflowBpmnDir>src/design/workflow</workflowBpmnDir>
    <!-- ステートマシンのワークフロー定義ファイルの配置ディレクトリ -->
    <stateMachineBpmnDir>src/design/statemachine</stateMachineBpmnDir>
  </configuration>
</plugin>

3.2.2. プラグインを実行する¶

本プラグインのゴールである generate-csv を実行することで、設定に従いCSVファイルが出力される。 なお、以下の定義例のようにMavenのビルドプロセス内に組み込むことで、ビルド時に自動的にCSVファイルが生成されるようになる。

<plugin>
  <groupId>com.nablarch.workflow</groupId>
  <artifactId>nablarch-workflow-tool</artifactId>
  <version>1.1.0</version>

  <executions>
    <execution>
      <id>generate-csv</id>
      <phase>generate-resources</phase>
      <goals>
        <goal>generate-csv</goal>
      </goals>
      <configuration>
        <!-- 設定値は省略 -->
      </configuration>
    </execution>
  </executions>
</plugin>

3.2.3. バリデーション内容¶

本ツールでは、 ワークフローライブラリ が想定している要素のみを使用しているかや、各要素がシーケンスフローでつながっているかなどの簡易的なバリデーションを行う。

バリデーション内容は以下の通り

• 想定している要素のみを使用しているか
  • プール
  • レーン
  • ユーザタスク(ワークフローの場合)
  • タスク(ステートマシンの場合)
  • XORゲートウェイ
  • 開始イベント
  • 停止イベント
  • 中断メッセージ境界イベント
  • シーケンスフロー
• 遷移可能な要素となっているか
• 開始イベントから始まり停止イベントで終了できるか

バリデーションエラーがある場合は、エラー内容を標準エラー出力に出力する。

エラーの出力例

[ERROR] sm1_ステートマシン_ver1_20170101.bpmn
[ERROR]     境界イベントに遷移先が設定されていません。 id:manual_sinsa_message, name:null
[ERROR] wf1_ワークフロー_ver1_20170101.bpmn
[ERROR]     ゲートウェイから伸びるシーケンスフローの場合、フロー進行条件は必須です。[条件]を設定してください。 id = [SequenceFlow_06] name = [確認OK]
[ERROR]     サポート対象外の要素です。 id = [T001] name = [確認]

3.2.4. Java11で使用する場合の設定¶

本プラグインをJava11で使用するためには、以下の設定をします。

<plugin>
  <groupId>com.nablarch.workflow</groupId>
  <artifactId>nablarch-workflow-tool</artifactId>
  <version>1.1.0</version>
  <!-- 中略 -->
  <dependencies>
    <!-- 以下を追加する。 -->
    <dependency>
      <groupId>com.sun.activation</groupId>
      <artifactId>javax.activation</artifactId>
      <version>1.2.0</version>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>javax.xml.bind</groupId>
      <artifactId>jaxb-api</artifactId>
      <version>2.3.0</version>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
      <artifactId>jaxb-core</artifactId>
      <version>2.3.0</version>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
      <artifactId>jaxb-impl</artifactId>
      <version>2.3.0</version>
    </dependency>
  </dependencies>
</plugin>