1. 効率的なJava静的チェック¶
目次
コードの品質と保守性を高めるために次の3つを実践する。
上記を行うために、NablarchではJetBrains社製のIDEである IntelliJ IDEA(外部サイト) の使用を推奨している。 本ページでは、IntelliJ IDEAを用いた効率的なJava静的チェックの方法を説明する。
1.1. 構文チェックを行う¶
構文のチェックには、IntelliJ IDEAの静的検査機能(Inspection)を使用する。 Inspectionは、Javaコーディングの慣例に沿っているか、潜在的なバグが含まれていないかなどをチェックし、リアルタイムに警告する機能である。
Nablarch開発に使用したInspectionの設定ファイルをプロジェクト向けに提供している。
以下のファイルをダウンロードし PROJECT_ROOT/.idea/inspectionProfiles
配下に配置することでInspectionの設定が適用される。
重要
開発者間で同一の構文チェックが行われるようにするため、Inspectionの設定ファイルはVCSの管理対象とすること。
重要
Inspectionの設定内容は、警告された箇所から参照可能で、IDE上で効率よく確認できる。そのため、チェック内容の一覧など、別資料を作らないこと。
補足
InspectionはPJで必要に応じてカスタマイズできる。
カスタマイズした設定は PROJECT_ROOT/.idea/inspectionProfiles
配下の設定ファイルに反映される。
1.1.1. IDEでチェックする¶
IntelliJ IDEAのInspectionはデフォルトで設定が有効になっており、コードを書いた際にリアルタイムに実行される。 詳細は、IntelliJの マニュアル を参照。
1.1.2. CIでチェックする¶
IntelliJ IDEAのInspectionは、CI(Jenkins)サーバでも実行することができる。 設定方法は こちら(外部サイト) を参照。
1.2. フォーマットを統一する¶
フォーマットを統一するためには、IntelliJ IDEAのデフォルトのCode Styleを使用してフォーマットを行う。 詳細は、IntelliJの マニュアル を参照。
重要
Code Styleの設定内容は、IDE上で効率よく確認できる。そのため、コーディング規約など、別資料を作らないこと。
1.2.1. コミット前に自動でフォーマットを統一する¶
IntelliJ IDEAでは、VCSへのコミット時にコミット対象のファイルに対してフォーマット処理を行う機能を有している。 これを有効活用することで、確実にCode Styleに従ったコードをコミットできる。
1.3. 許可していないAPIが使用されていないかチェックする¶
このチェックにはIntelliJ IDEAのプラグインとIntelliJ IDEAに依存しないSpotBugsプラグインの2種類のツールを提供している。
1.3.1. nablarch-intellij-pluginを使用する¶
nablarch-intellij-plugin はNablarch開発を支援するためのIntelliJ IDEA用のプラグインであり、下記の機能を有している。
- Nablarch非公開APIが使用されている場合に警告を出す
- ブラックリストに登録したJava APIが使用されている場合に警告を出す
1.3.2. 使用不許可APIチェックツールを使用する¶
使用不許可APIチェックツールはSpotBugsのプラグインとして作成されたツールである。 詳細な仕様と実行方法は Nablarchスタイルガイドの解説 を参照。 なお、ブランクプロジェクトには Mavenで実行するための設定 をあらかじめ設定してあるため、すぐにチェックを実施することが可能である。