E-mail Velocityアダプタ

Velocity(外部サイト) を使用した定型メール送信処理を行うためのアダプタを提供する。

モジュール一覧

<!-- E-mail Velocityアダプタ -->
<dependency>
  <groupId>com.nablarch.integration</groupId>
  <artifactId>nablarch-mail-sender-velocity-adaptor</artifactId>
</dependency>

ちなみに

Velocityのバージョン2.0を使用してテストを行っている。 バージョンを変更する場合は、プロジェクト側でテストを行い問題ないことを確認すること。

E-mail Velocityアダプタを使用するための設定を行う

本アダプタを使用するためには、コンポーネント設定ファイルで VelocityMailProcessorMailRequester へ設定する。

VelocityMailProcessor にはVelocityが提供する VelocityEngine を設定する必要がある。 VelocityEngine は以下の理由により ComponentFactory の実装クラスを作成してコンポーネント設定を行うことを推奨する。

  • VelocityEngine への設定はコンポーネント設定ファイルよりもJavaコードで行う方がやりやすい
  • VelocityEngine への設定を行ったあとに init メソッドを呼ぶ必要がある

VelocityEngine を作成する ComponentFactory 実装クラスの例を以下に示す。

package com.example;

import org.apache.velocity.app.VelocityEngine;
import org.apache.velocity.runtime.resource.loader.ClasspathResourceLoader;

import nablarch.core.repository.di.ComponentFactory;

public class VelocityEngineFactory implements ComponentFactory<VelocityEngine> {

    @Override
    public VelocityEngine createObject() {
        VelocityEngine velocityEngine = new VelocityEngine();

        velocityEngine.setProperty("resource.loader", "classloader");
        velocityEngine.setProperty("classloader.resource.loader.class",
                ClasspathResourceLoader.class.getName());

        //必要に応じてVelocityEngineへその他の設定を行う

        velocityEngine.init();

        return velocityEngine;
    }
}

この ConfigurationFactory を使用するコンポーネント設定ファイルの設定例を以下に示す。

<component name="templateEngineMailProcessor"
           class="nablarch.integration.mail.velocity.VelocityMailProcessor" autowireType="None">
  <property name="velocityEngine">
    <component class="com.example.VelocityEngineFactory"/>
  </property>
</component>

<!-- メール送信要求API -->
<component name="mailRequester" class="nablarch.common.mail.MailRequester">
  <property name="templateEngineMailProcessor" ref="templateEngineMailProcessor"/>
  <!-- その他の設定は省略 -->
</component>

メールのテンプレートを作成する

Velocityを使用した定型メール処理では件名と本文を1つのテンプレートに記述する。

件名と本文はデリミタと呼ばれる行で分割される。 デフォルトのデリミタは --- である(半角のハイフンが3つ)。

テンプレートの例を以下に示す。

$titleについて$option
---
$titleは、申請番号$requestIdで申請されました。
$approverは速やかに$titleを承認してください。$option

より詳しい件名と本文の分割ルールは TemplateEngineProcessedResult#valueOf を参照。

テンプレートファイルを配置する場所は VelocityEngine の設定によって異なる。 例えば、前節で示した設定例だとテンプレートファイルはクラスパスからロードされるので、クラスパス上のディレクトリにテンプレートファイルを配置することになる。

メール送信要求を登録する

単に定型メールの送信要求を登録すればよい。 メール送信要求を登録する を参照。