ResourceLocator (Nablarch-API)

java.lang.Object
- nablarch.fw.web.ResourceLocator

@Published
public final class ResourceLocator
extends java.lang.Object

各種リソースを識別する為の文字列（リソースロケータ）をパースして格納するクラス。

 リソースロケータとは、本フレームワークにおいて、何らかのリソースを指定する際に用いられる汎用的書式である。
 以下のように定義される。
   (スキーム名)://(ディレクトリパス)/(リソース名)

 リソースロケータの使用場面例
 - HTTPレスポンスの内容を格納したリソースを指定するケース

   // 業務Actionから"jsp/success.jsp" に対してフォーワード
   new HttpResponse("200", "servlet://jsp/success.jsp");

 現時点でサポートされるスキームは以下の5つである。

 1. 静的ファイル
    ファイルシステム上の静的ファイルの内容を出力する。
    絶対パスもしくは相対パスで指定することが可能である。
     (書式)
         file://(コンテンツファイルへのパス)
     (例)
         file://./webapps/style/common.css    (相対パス)
         file:///www/docroot/style/common.css (絶対パス)

 2. Javaコンテキストクラスローダ上のリソース
    コンテキストクラスローダ上のリソースの内容を出力する。
     (書式)
         classpath://(Javaリソース名)
     (例)
         classpath://nablarch/sample/webapp/common.css
         
   classpath指定は、ファイルシステム上に存在しているファイルのみ指定できる。
   このため、jarなどでアーカイブされたファイルについてはclasspathを指定することは出来ない。
   また、バーチャルファイルシステムを用いてファイルを管理するようなWebアプリケーションサーバの場合、
   ファイルシステム上に存在しているファイルの場合でも、classpathの指定は出来ない。
   
   このため、classpathではなく静的ファイル(file://)の使用を推奨する。

 3. 内部フォーワード
    リクエストプロセッサに対して、指定したリクエストURIでの再処理を要求する。
    HttpRequest・ExecutionContextはそのまま流用される。
     (書式)
         forward://(フォーワード名)
     (例)
         forward://registerForm.html           (現在のURIからの相対パス)
         forward:///app/user/registerForm.html (絶対パス)

 4. サーブレットフォーワード
    サーブレットコンテナに対してフォーワードを行う。
    この場合、レスポンスの出力処理自体がフォーワード先のサーブレットに委譲される。
     (書式)
         servlet://(フォーワード名)
     (例)
         servlet://jsp/index.jsp   (現在のページからの相対パス)
         servlet:///jsp/index.jsp  (サーブレットコンテキストを起点とする相対パス)


 5. リダイレクト
    この場合は、指定されたパスへのリダイレクションを指示するレスポンスを行う。
     (書式)
         redirect://(リダイレクト先パス)
         http(s)://(リダイレクト先URL)
     (例)
         redirect://login             (現在のページからの相対パス)
         redirect:///UserAction/login (サーブレットコンテキストを起点とする相対パス)
         http://www.example.com/login (外部サイトのURL)

 このクラスは不変クラスである。

フィールドのサマリー

フィールド
修飾子とタイプ	フィールドと説明
`static java.util.regex.Pattern`	`ALLOWED_CHAR` コンテンツパス中のディレクトリとして許容される文字列。
`static java.lang.String`	`SCHEMES` 対応するスキーム名

メソッドのサマリー

すべてのメソッド staticメソッドインスタンス・メソッド concreteメソッド
修飾子とタイプ	メソッドと説明
`boolean`	`exists()` このリソースの実体が存在するかどうか判定する。
`java.lang.String`	`getDirectory()` パスからディレクトリを表す部分を返す。
`java.lang.String`	`getHostname()` パスのホスト部を返す。
`java.io.InputStream`	`getInputStream()` リソースの内容をストリームで読み出すための`InputStream`を返す。
`java.lang.String`	`getPath()` パス文字列を返す。
`java.io.Reader`	`getReader()` リソースの内容を読み出すための`Reader`を返す。
`java.lang.String`	`getRealPath()` リソースのファイルシステム上での絶対パスを返す。
`java.lang.String`	`getResourceName()` リソース名を返す。
`java.lang.String`	`getScheme()` このリソースパスのスキーム名を返す。
`boolean`	`isRedirect()` レスポンスがリダイレクトかどうか判定する。
`boolean`	`isRelative()` 設定されたパスが相対パスかどうか。
`java.lang.String`	`toString()` リソースパスの文字列表現そのものを返す。
`static ResourceLocator`	`valueOf(java.lang.String path)` リソースの文字列表現から`ResourceLocator`オブジェクトを生成する。

クラスから継承されたメソッド java.lang.Object
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait

- フィールドの詳細
  - SCHEMES
```
public static final java.lang.String SCHEMES
```
    対応するスキーム名
    
    関連項目:
    
    定数フィールド値
  - ALLOWED_CHAR
```
public static final java.util.regex.Pattern ALLOWED_CHAR
```
    コンテンツパス中のディレクトリとして許容される文字列。
```
 "/", "~" はNG。
 2以上連続する"."もNG。
 
```
- メソッドの詳細
  - valueOf
```
public static ResourceLocator valueOf(java.lang.String path)
```
    リソースの文字列表現からResourceLocatorオブジェクトを生成する。
    "file|classpath|forward|servlet|redirect|https|http"に含まれないスキームを指定した場合、スキームは常に「servlet」となる。
    
    パラメータ:
    
    path - リソースの文字列表現
    
    戻り値:
    
    生成されたオブジェクト
    
    例外:
    
    HttpErrorResponse - リソースパスが無効な書式である場合
  - getScheme
```
public java.lang.String getScheme()
```
    このリソースパスのスキーム名を返す。
    
    戻り値:
    
    スキーム名
  - isRelative
```
public boolean isRelative()
```
    設定されたパスが相対パスかどうか。
    
    戻り値:
    
    相対パス表記であればtrue。コンテキストクラスローダ上のリソースである場合、常にfalse
  - getResourceName
```
public java.lang.String getResourceName()
```
    リソース名を返す。
    
    戻り値:
    
    リソース名
  - getPath
```
public java.lang.String getPath()
```
    パス文字列を返す。パスにクエリーパラメータやフラグメントがある場合、これらを含んだ値をパスとして返す。
    
    戻り値:
    
    パス文字列
  - toString
```
public java.lang.String toString()
```
    リソースパスの文字列表現そのものを返す。
    
    オーバーライド:
    
    toString クラス内 java.lang.Object
  - getRealPath
```
public java.lang.String getRealPath()
                             throws java.lang.UnsupportedOperationException
```
    リソースのファイルシステム上での絶対パスを返す。
    
    戻り値:
    
    絶対パスを返す。絶対パスが取得できない場合nullを返す
    
    例外:
    
    java.lang.UnsupportedOperationException - 静的ファイルでもクラスローダ上のリソースでもない場合
  - exists
```
public boolean exists()
```
    このリソースの実体が存在するかどうか判定する。
    
    戻り値:
    
    このリソースの実体が存在する場合はtrue。内部フォーワード/サーブレットフォーワードの場合は常にtrue。リダイレクトである場合は常にfalse
  - getReader
```
public java.io.Reader getReader()
                         throws java.io.FileNotFoundException
```
    リソースの内容を読み出すためのReaderを返す。
    
    戻り値:
    
    リソースの内容を読み出すためのReader
    
    例外:
    
    java.io.FileNotFoundException - 静的ファイルでもクラスローダ上のリソースでもない場合か、静的ファイルかクラスローダ上のリソースだが絶対パスを取得できなかった場合
  - getInputStream
```
public java.io.InputStream getInputStream()
                                   throws java.io.FileNotFoundException
```
    リソースの内容をストリームで読み出すためのInputStreamを返す。
    
    戻り値:
    
    リソースの内容を読み出すためのInputStream
    
    例外:
    
    java.io.FileNotFoundException - 静的ファイルでもクラスローダ上のリソースでもない場合か、静的ファイルかクラスローダ上のリソースだが絶対パスを取得できなかった場合
  - isRedirect
```
public boolean isRedirect()
```
    レスポンスがリダイレクトかどうか判定する。
    
    戻り値:
    
    レスポンスがリダイレクトであればtrue
  - getHostname
```
public java.lang.String getHostname()
```
    パスのホスト部を返す。ポート番号が設定されている場合には、ポート番号を含んだ値を返す。
    
    戻り値:
    
    パスのホスト部
  - getDirectory
```
public java.lang.String getDirectory()
```
    パスからディレクトリを表す部分を返す。
    
    戻り値:
    
    パスのディレクトリ部

クラス ResourceLocator

フィールドのサマリー

メソッドのサマリー

クラスから継承されたメソッド java.lang.Object

フィールドの詳細

SCHEMES

ALLOWED_CHAR

メソッドの詳細

valueOf

getScheme

isRelative

getResourceName

getPath

toString

getRealPath

exists

getReader

getInputStream

isRedirect

getHostname

getDirectory