8.3.9. テーブルをキューとして使ったメッセージングを再び起動したい場合にすること

8.3.9.1. 概要

テーブルをキューとして使ったメッセージングを一端終了した後に再び起動させたい場合、処理対象データの処理済みフラグを再設定する必要がある。

8.3.9.2. 手順

以下の方法でデータを再設定できる。

1.h2/bin/h2.batを実行する。

補足

必ず生成したバッチプロジェクトに含まれるh2.batを起動すること。

2.しばらく待つとブラウザが起動するので、各項目に以下の通りに入力し、[Test Connection]ボタンをクリックする。

項目 補足
JDBC URL jdbc:h2:../db/SAMPLE 左記の通り、h2.batからの相対パスでデータファイルの位置を
指定する必要がある。
User Name SAMPLE  
Password SAMPLE  

3.画面下部に「Test successful」と表示されていることを確認する。

4.Password欄を再び入力し、[Connect]ボタンをクリックする。

重要

[Connect]ボタンクリック時に、指定したURLにH2のデータファイルが存在しない場合、H2のデータファイルが新規生成される。

トラブルを避けるために、手順2にあるように必ず[Test Connection]をクリックして、データファイルの存在を確認すること。

5.右側のペインの上部がSQLを入力するスペースになっているので、そこに以下のSQLを入力する。

DELETE FROM SAMPLE_USER WHERE USER_INFO_ID = '00000000000000000001';

INSERT INTO SAMPLE_USER(
  USER_INFO_ID
  , LOGIN_ID
  , KANA_NAME
  , KANJI_NAME
  , STATUS
) VALUES (
  '00000000000000000001'
  , 'tarou'
  , 'たろう'
  , '太郎'
  , '0' -- 0: 未処理
);

COMMIT;

補足

上記SQLは、テーブルをキューとして使ったメッセージングの処理対象レコードの状態を「未処理」に設定している。

6.画面上部に存在する[Run]ボタン(緑色のボタン)をクリックする。

7.左上のdisconnectボタン(赤色で書かれたアイコンのボタン)をクリックして切断する。

重要

アーキタイプから生成したプロジェクトはH2の組み込みモードを使用している。

組み込みモード使用時は、1プロセスからのみ接続を受け付ける。

そのため、 切断を忘れると、アプリケーションからH2に接続できなくなる。