4.1.2. JSP静的解析ツール 設定変更ガイド

JSP静的解析ツールの設定変更方法について説明する。

4.1.2.1. 前提条件

  • アーキタイプからブランクプロジェクトの生成が完了していること。

4.1.2.2. 設定ファイル構成

設定ファイルの構成は下表の通り。

ファイル名 説明
pom.xml 起動に必要な設定と、jspanalysis.excludePatternsの設定を行う。
tools/nablarch-tools.xml Antタスクの定義ファイル [1] 。通常編集することはない。
tools/static-analysis/jspanalysis/config.txt JSP静的解析ツール設定ファイル。記述方法は、 JSP静的解析ツール設定ファイルの記述方法 を参照。
tools/static-analysis/jspanalysis/transform-to-html.xsl JSP静的解析結果XMLをHTMLに変換する際の定義ファイル。
記述方法は、 出力結果確認方法 の「JSP解析(XMLレポート出力)」を参照。
nablarch-archetype-parentのpom.xml jspanalysis.excludePatterns以外の設定を行う。
[1]内部でAntを使用しているため存在する。利用者はMaven経由で実行するため通常意識することはない。

4.1.2.3. pom.xmlの書き換え

JSP静的解析ツール用のプロパティを実行環境にあわせて修正する際は、jspanalysis.excludePatternsの修正であればツールを実行するプロジェクトのpom.xmlを修正する。それ以外の項目の修正であればnablarch-archetype-parentのpom.xmlを修正する。

設定プロパティ 説明
jspanalysis.checkjspdir

チェック対象JSPディレクトリパスもしくはファイルパスを設定する。

CI環境のように一括でチェックを実行する場合には、
ディレクトリパスを設定する。

例:

./main/web

ディレクトリを指定した場合は、再帰的にチェックが実行される。

jspanalysis.xmloutput

チェック結果のXMLレポートファイルの出力パスを設定する。

例:

./build/reports/jsp/report.xml
jspanalysis.htmloutput

チェック結果のHTMLレポートファイルの出力パスを設定する。

例:

./build/reports/jsp/report.html
jspanalysis.checkconfig

JSP静的解析ツール設定ファイルのファイルパスを設定する。

例:

./tool/jspanalysis/config.txt
jspanalysis.charset

チェック対象JSPファイルの文字コードを設定する。

例:

utf-8
jspanalysis.lineseparator

チェック対象JSPファイルで使用されている改行コードを
設定する。

例:

\n
jspanalysis.xsl

チェック結果のXMLをHTMLファイルに変換する際のXSLT
ファイルパスを設定する。

例:

./tool/jspanalysis/transform-to-html.xsl
jspanalysis.additionalext

チェック対象とするJSPファイルの拡張子を設定する。

複数の拡張子を指定する場合には、カンマ(,)区切りで指定する。
この設定値の内容にかかわらず、拡張子が jsp のファイル
は必ずチェック対象となる。

例:

tag
jspanalysis.excludePatterns [2]

チェック対象外とするディレクトリ(ファイル)名を正規表現で設
定する。

複数のパターンを設定する場合にはカンマ(,)区切りで指定する。

例:

ui_local,ui_test,ui_test/.*/set.tag
[2]本設定は、デフォルトではコメントアウトしている。本設定を使用する場合は、pom.xmlと、toolsディレクトリのnablarch-tools.xmlについてコメントアウトを解除すること。

補足

ファイルパス(ディレクトリパス)は、絶対パスでの指定も可能となっている。